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地図にらめっこ

渓流、山釣りを始めた頃はまともな地図など携行する事はなかった。
今考えると、さぞ無謀な事をしていたと思うが、当時は地形図を見たところで何が何やらさっぱり分からない。

山を歩く、それも道の無い場所を奥深い場所まで歩くという事に不安を覚え、地形図に興味を持った時に何と素晴らしいものがあるのだと感動したものだった。
地形図を読む事でその場所の雰囲気が手に取るように把握でき、またその風景が想像できる。鈴鹿に関しては隅々まで歩き回っている事もあり、地図を携行しない事もあるが、時間がなく、渓流へ出向けない時、地形図を眺めているだけでワクワクした気持ちが込み上げてくる。
最近は長丁場の谷歩きの場合、念のためにGPS(GARMIN:Geko301 英語版)も携行しているが、使う事はほとんどない。機械に頼りすぎる事に戸惑いを覚える事が大きく割合を占めてしまう。
1/25,000の地形図に1分(60秒)間隔で線を引き、マップポインター(鈴鹿はS−36タイプ)と合わせて使用すれば、現在地が瞬時に把握できるといった利点は大きいが、あまりそういう場面に出くわさない。
地形図に関して色んな書物を見たが、初心者に比較的分かりやすかったのは、
「2万5000分の1地図の読み方」
chizu.jpg
著者:平塚晶人
発行:(株)小学館
1998年11月1日初版


地形図を読む事で普通に歩いていれば気付かない事柄も発見でき、その場所に深く触れる事が出来る。自分の世界が大きく広がった事は確かである。
鈴鹿の山や谷、特に滋賀県側からの山のアプローチに関しては登山道などの整備状況が良いとは言えず、それだけに頼っていると、とんでもない状況に陥る事もあるであろう。山の中では様々なものが表裏一体、少なくとも地形図を読む事は必須と考えたい。

しかし、秋の紅葉の季節、山のサイトを見ていると、思わずヨダレが出てきそうである。
忙しすぎて山どころの騒ぎではない事がまたまたジレンマな今日この頃。



投稿:Blue-river | November 12, 2005 10:27 PM

感想