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一枚の写真

これでもかというほどの酒の席もようやく終了し、落ち着けると思ったのも束の間。オフィスの引っ越しで何が何やら分からぬ状態で、年の瀬までバタバタ続き。業績的には良い年であったので、終わり良ければすべて良しである。

デジカメの写真を整理していたら、なぜこんなところにというような場所から一枚の写真が出てきた。
少年時代、夏の季節、毎年過ごした鹿児島の山里のスナップ。

yamazato.jpg

この小川で鮎やウナギを捕った想い出が結果的に、今の私を渓流に引き込んだ一番要因である。中でも私の頭の中の光景に焼き付いているのが、山の神様。そこは、その小川から少し離れた場所にある山の石清水、湧き水であった。

か細い流れと溜まりであるが、非常に澄んだ清冽な水。早朝、カブトムシを捕りに山へ入り、帰りにノドを癒した場所たくさんの沢ガニが捕れたことを記憶している。川の流れ、滝という風景に特別な感情を抱き始めた原点である。
今では無駄な治山工事や開発により、小川で魚が捕れるどころか、山の神様の水も消え去ってしまった。
しかしながら鹿児島へ来ると必ず訪れてしまう場所。もうそこには何もないのだが、なぜか足が向いてしまう。
変わり果てたスナップを見つめていると、あの頃の情景が駆け巡ってくる。



投稿:Blue-river | December 26, 2005 09:15 PM

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